ウイルス性結膜炎は感染力が非常に強いため、ひらばり眼科では、優先的に診察するなど速やかな対処を心がけ、他の患者様に配慮しています。急に症状が現れた場合や他の家族にも似た症状が現れている場合は、ウイルス性結膜炎の可能性がありますので、事前にお電話にてお申し出ください。
ご予約・お問い合わせはこちら
052-805-3887診療時間・
ご予約について
白目表面からまぶたの裏側までを覆う粘膜「結膜」が、炎症を起こした状態である結膜炎は、細菌性やウイルス性、花粉・ハウスダストなどによるアレルギー性などの原因によって特徴が異なります。
ウイルス性結膜炎は、とても感染力が強いため早期に診断し感染を広げないことが重要です。また、アレルギー性結膜炎は、重症化すると長期化し治療が困難になります。
「ただの結膜炎」と捉えず、気になることがあれば早めに眼科で受診し、適切な治療を行うことが大切です。
結膜炎はウイルス性や細菌性、アレルギー性など、原因によって大きく3つに分けられ、それぞれ治療法が異なります。ウイルス性結膜炎やアレルギー性結膜炎には専用の診断キットがあるため、眼科を受診し、正しく診断を受けて治療を行いましょう。
ウイルス性結膜炎には、特効薬がないため医師の指示のもと対症療法を行います。また、感染力が強いため二次感染を起こさないよう、ご自身やご家族も予防に努めましょう。
なお、ウイルス性結膜炎は、学校保健安全法により出席停止の対象です。
アデノウイルスに感染後、約10日間の潜伏期間を経てから強い充血を伴う目の強い痛みのほか、涙や多くの目やにが出るなどの症状が現れます。接触によって周辺の人に感染させてしまい、特に乳幼児の場合は、重症化しやすく角膜混濁を起こしやすいため、注意が必要です。
夏に流行する急性のアデノウイルス感染症で、感染者のうち約80%が5歳以下の子どもです。ウイルスに感染後、約5日間の潜伏期間を経てから発症し、結膜炎だけでなく38℃~40℃の高熱やのどの痛みなどの症状が現れます。感染中は、接触または飛沫によって周辺の人に感染させてしまうため注意が必要です。
アデノウイルスは非常に感染力が強いため、感染中は次の内容に注意しウイルスを広げないように過ごしましょう。
様々な細菌が原因となり発症する細菌性結膜炎は、充血や涙・ウミをもった目やにが出るなどの症状が現れます。体力が落ちて抵抗力が低下しているときに発症しやすく、特に乳幼児が風邪を引いたときに多く見られます。
細菌性結膜炎の治療は、抗生剤を処方します。耐性菌を増やさないよう用法用量守って点眼を行いましょう。治りづらい場合は細菌検査を行い、より有効な点眼薬に変更します。
痒みを伴うことが多いアレルギー性結膜炎は、充血や腫れなどの症状が現れます。用法用量を守って点眼薬や内服薬を使うことにより、症状を抑えることができるほか悪化を防ぐこともできます。症状が悪化すると角膜に傷がつきやすいため、早めに受診しましょう。
杉やヒノキなどの植物の花粉が原因のアレルギー性結膜炎で、目の痒みや充血などの症状が現れます。花粉が飛散し始める約2週間前から薬物療法を始めた場合、発症時期を遅らせることができるほか、症状を軽くすることができるため、ステロイド剤の追加処方の必要性を軽減することができます。近年、花粉症は、年齢を問わず幼児や小学生にも多く見られます。
アトピー体質の子どもに多く、激しい目の痒みと多くの目やにが出るアレルギー性結膜炎です。症状が悪化し、重篤化すると痛みを伴う角膜障害が生じます。
コンタクトレンズの汚れによるアレルギー反応によって発症し、まぶたの裏に白色の乳頭状のできものがたくさん現れる巨大乳頭結膜炎は、コンタクトレンズがずれやすいほか、ゴロゴロとした異物感などの自覚症状があります。抗アレルギー剤やステロイドによる点眼治療が可能ですが、2週間から1ヶ月の期間を要します。
急性結膜炎の症状は、充血やかゆみ、目やに、結膜上にゼリー状の水膨れが現れることもあります。黄砂や砂埃、冬の冷気など、様々な原因で発症します。
軽度の充血や目やに、異物感、痒みなどの不快な症状が数週間から数年以上続く慢性結膜炎は、結膜弛緩症やドライアイの方に多く見られます。
くしゃみやせき、過飲酒、月経などにより結膜下の小さい血管が破れて出血し、白目の部分が赤くなってしまう状態を「結膜下出血」といい、結膜炎とは異なります。痛みや痒みなどの症状はなく、血液は1〜2週間ほどで自然に吸収されます。
結膜炎は非常に多くの種類があり、特にアデノウイルスが原因かどうかの区別が最も重要です。また、アレルギー性かどうかを診断することによって、適切に点眼薬を処方することができます。
涙を採取し、検査キットを使うことによってアデノウイルスが結膜に存在するか7分で判定することができます。
涙を採取し、検査用の紙を浸します。10分経過すると紙の色が変化しアレルギー性結膜炎かどうか判断することができます。ただし、アレルギーの原因物質を調べることはできません。
暗室内で眼に強い光をあてながら顕微鏡により目の表面や内部を調べ、結膜炎の状態を調べます。
結膜炎は種類や程度が様々であり治療法が異なるため、正しく原因や症状を診断することが大切です。また、治療期間も数日で炎症が抑えられるものから数ヶ月にわたって症状が続くものもあるため、医師の指示のもと治療を行いましょう。
ウイルス性結膜炎は感染力が非常に強いため、ひらばり眼科では、優先的に診察するなど速やかな対処を心がけ、他の患者様に配慮しています。急に症状が現れた場合や他の家族にも似た症状が現れている場合は、ウイルス性結膜炎の可能性がありますので、事前にお電話にてお申し出ください。
まつげの生え際にしこりができたり、まぶたが赤く腫れあがるなどの症状が現れるものもらいは、「めばちこ」や「めいぼ」、「めもらい」など、地域によって様々な名称が付いている身近な病気です。
ものもらいには、大きく分けて2種類あり、点眼薬や内服薬による治療や手術が必要な場合もあるため眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。
まぶたに痛みのないしこりができるものもらいは霰粒腫と呼ばれています。まつ毛の生え際の「マイボーム腺」に脂肪が詰まっていることが原因で、痛みがないことが特徴です。抗生物質の点眼薬・内服薬での治療がほとんどですが、繰り返す場合、手術による治療を行うこともあります。
まぶたが赤く腫れ、熱感や痛みなどの症状が現れるものもらいは、麦粒腫です。黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など、体の表面に普段から生息している細菌が、体調不良や心身の疲れなどが原因となり増殖することによって引き起こされます。進行すると化膿し、切開手術が必要な場合もありますが、体調管理と抗生物質の点眼薬・内服薬によって治療することができます。
コラムでは、「結膜炎とものもらい」に関する詳しい情報を発信しています。