お子様の近視進行抑制に新たな一手：リジュセアミニ点眼液0.025%（低濃度アトロピン点眼液）が厚生労働省から承認 ２０２４年１２月
リジュセアミニ点眼液は２０２５年から販売が始まります。日時は未定です。
近年、スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器利用増加や屋外活動の減少などにより、小児期から「近視」が進行しやすい環境が目立っています。この近視の問題は、保護者の方々や教育関係者にとって深刻な懸念事項となっています。高まるニーズに応える形で、2024年12月、日本初の近視進行抑制を目的とした点眼薬「リジュセアミニ点眼液0.025%」が厚生労働省から正式に承認されました。
「リジュセアミニ点眼液0.025%」は、低濃度アトロピンを有効成分とする新しいタイプの点眼薬です。従来から近視進行予防にはメガネやコンタクトレンズによる矯正、オルソケラトロジーレンズを用いた方法などが存在していましたが、点眼薬という新たな選択肢が加わることで、より幅広い近視対策が可能となります。
低濃度アトロピンによる近視進行抑制効果は、これまでの研究や臨床試験で有望な結果が示されています。「リジュセアミニ点眼液0.025%」では、就寝前に1日1回の点眼という簡便な方法で、近視が進行するスピードを抑える効果が期待されています。この進行抑制により、将来的な高度近視に伴うリスク、たとえば網膜剥離や黄斑変性、緑内障などの重篤な眼疾患を減らすことが可能になるかもしれません。
さらに、この点眼薬は低濃度であることから、副作用を最小限に抑える配慮がなされています。高濃度アトロピン点眼時に懸念されていたまぶしさや近見困難などの不快症状を軽減しつつ、子ども達が生活習慣として続けやすい形になっていることも特長です。
なお、「リジュセアミニ点眼液0.025%」による近視進行予防は、現段階では保険適用外となり、自由診療でのご案内となる可能性が高いと考えられます。費用面については、個々のクリニックによって異なりますので、詳しくは受診先の医療機関までお問い合わせください。
当クリニックでは、こうした最新の治療選択肢について、丁寧なカウンセリングと検査を通じて、お子様に最適な対応をご提案いたします。将来を担う子どもたちの視力を健やかに保ち、より明るい未来へとつなげるため、私たちは常に最新情報をもとにサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。