仮性近視
みなさんこんにちは。
ジメジメ、ムシムシする日が多くなりましたが、体調管理も気をつけて、元気に過ごしましょう!
今回は、「仮性近視」についてのお話です。
春に学校で受けた眼科検診の結果を持って、この時期、「検診で近視と言われた」というご相談が増えてきます。
ひとことで近視と言っても、近視には「仮性近視」と「真性近視」があります。
目の中には、見たいものにピントを合わせる「毛様体筋」という筋肉があります。この筋肉が緊張して縮むと近くに、ゆるむと遠くにピントが合います。近くのものを長時間見続けると、緊張した毛様体筋が元に戻らなくなってしまうことがあります。この状態を「仮性近視」といいます。
眼鏡が必要かも?と考えられる場合、この仮性近視を取り除き、真性近視のみを矯正する眼鏡を処方する必要があります。
真性近視を見つけ出すことは難しく、近視の強さや進行具合だけでなく、お子様の性格によっても検査方法が異なります。仮性近視が軽度であれば、まずは筋肉の緊張を和らげる「ミドリンM」という点眼薬を処方します。1〜2ヵ月ほど点眼を続けてから再度検査を行うのですが、それでも仮性近視が残っているようであれば、「サイプレジン」という点眼薬を使って検査をします。
真性近視の割合が多いにも関らず、眼鏡なしで生活していたお子様には、まず弱めの眼鏡を処方します。急によく見える眼鏡だとくらくらしてしまうことなどから、両眼で0.7くらいが見える弱めの眼鏡を作り、見えることに眼が慣れてから自分に合った眼鏡をかけるという段階を踏むことをお勧めしています。
子どもの近視は、大人と違って仮性近視の要素などがあり、正しく検査を進めることが実はとても難しいです。
当院では、目の知識が豊富な国家資格を持つ視能訓練士が、正確な検査に努めています。ぜひご相談下さいね!